〘利益が上がっているのに、なんで現金がないの?!〙
=↓==========================================
会社が利益を上げると現金という形で還元がされることとなります。100万円で仕入れ130万円で売れば、差額の30万円という現金が手元に残ることとなります。
しかし、実際には掛けで物を販売し、その代金回収が3ヵ月後となったり、銀行に借入金を返済したりと様々なイレギュラーな取引が出てきます。
よく、社長から「利益が出ているのに、なんで現金がないのでしょうか?」などと聞かれます。下記のことについて、ご確認をしてみて下さい。
◆毎月の経理をきちんとつけていないため、領収書の管理などがズサンである。
JALなどは、以前は月次損益も翌月までに完成していなかったようですが、先月分の損益が把握できないような経理環境では問題があると思います。
◆商品を売ったけど、その代金をきちんと回収していない、またその期間が仕入や外注費の代金の支払をする期間よりも長い。
◆商品の購入をして、その仕入代金の支払が終っているけど、その商品が売れずに在庫となってしまっている。
◆土地の購入や設備投資や有価証券などを購入した。この場合には、土地や有価証券は経費となりません。
また、設備投資をした場合には、1事業年度に一括で経費計上が出来
ませんので、どうしても購入資金だけが先に会社から出ていってしま
うことになります。
◆毎月、銀行借入金の返済を続けている(減価償却費として経費に計上している額と返済額が一致していれば、問題はありませんが、通常は月々の銀行への返済額の方が多くなると思います)。
〘ワンポイントアドバイス!〙
=↓==========================================
商品を販売したら、きちんと代金を回収する。
そして売上代金を回収してから仕入代金を支払うぐらいの気持ちと、無理のない資産の購入や銀行借入の場合には、きちんとした返済計画を建て、極力短期間で返済してしまうなど、当り前のことを当り前に実行していくことが大前提です。
|