マリヤ・クリニックは、開業以来栄養治療を模索し、実践してきました。結果的に日本で最初の分子整合栄養医学を標榜する医療機関となりましたが、患者さんにも当院の方針と診察の概要をお伝えして、他の医療機関との若干の違いを理解していただく必要があるようです。むろん、 保険診療としての一般的な診察もおこなっているので、そちらを患者さんが選択することもできますが、基本的な治療方針が他の医療機関と若干異なっていることをご理解ください。
遺伝子には、あなたの本来の健康の姿が設計されています。病気・ストレス・栄養不足・ 悪い生活習慣や環境などから損なわれた遺伝子も、十分な栄養を摂る中で回復してくるのです。そして、遺伝子情報に基づいて細胞が適切に新陳代謝をしていくうちに、あるべき 健康体が再構築されていくのです。
病気には必ず原因があります。現代医学は、原因の追及ということが明確な外科的医療では格段の進歩をしましたが、内科的治療については未だ対症療法が主流となっています。また、保険診療では病名がなければ治療ができないために、その症状に対して病名を付けますが、その病名は独り歩きして、その病名に基づいた治療が続けられることとなります。しかし、その症状の原因として究明されたものがない場合が多くあります。
当院では、日本で最初に採りいれた治療法や検査が幾つかあります。それは原因追究のためであり、その疾患の原因を理解することは患者さんご本人にとって大きな励ましになり、当院の治療はその原因を追究し、分子整合栄養医学的に対処することによって、分子レベルから健康を取り戻そうとするものです。したがって、効果が現れるまで時間が掛りますが、副次的なその他の部位や症状の回復改善に効果が現れることもあります。
病気の原因や治療法、治療に必要な環境や生活方法、その他必要なことを患者さん及びそのご家族が十分理解し、自己管理していくことが分子整合栄養医学では必要です。サプリメントや食物は、摂り方や調整が大事なものとなってくるからです。
激しく労働や運動をした時、体調が悪い時、季節の変わり目や環境の変化、体質や病気などで、本来、摂取すべき栄養や薬は異なるものです。薬剤をきちんと飲めば治ると指導する一般の医療と異なっている点は、この点が多いのですが、多くの患者さんはこの調整が苦手です。したがって、管理栄養士や医師に指導アドバイスを受けながら、自分の体質と病気を理解し、周囲の環境に合わせて調整しながら、自分の健康を獲得していくことが必要なのです。
上下関係は、適切なコミュニケーションを阻害します。医師やスタッフも一方的な指導やアドバイスをしないように注意していますが、患者さんの無理な注文にも対応しないようにしています。それらは、結局は相互のコミュニケーションを阻害し、治療や健康管理にも不適切なものとなります。
遠慮なく治療上の質問をしてください。但し、以下のようなことについては対応できないことをご了解ください。
検査の理由とその結果、それから判断される治療方針などを医師及び管理栄養士が説明します。治療結果の説明に、ご家族が立ち会うことを求める場合がありますが、それができない場合には、その後の治療や検査を進めないこともあります。患者さんの状況によっては、ネット、ファックス、文書による情報提供を当院が認める場合もあります。
来院時の診察や説明に時間が掛る場合があり、体調を悪くされたり、興奮する方もおられます。休憩室なども備えておりますので、遠慮なくご相談ください。また安価な宿泊室 もありますので、前日に来て診察を受けることもできます。
ご家族が説明なしに患者さんを当院にお連れする場合がありますが、私どもはホームページや書籍によって当院の治療方針や病気の原因を説明しておりますので、ご了解の上、診察を受けてください。場合によっては、治療上の自己管理が難しいこと、治療費が高額になること、時間が掛ることなどがあり、ご本人には不本意なことがありますが、強引な治療は家族関係に支障をもたらしますので、お勧めできません。医師及びスタッフが説明に協力することはできますが、患者さんご本人が、当院の方針に同意し治りたいと思わなければ、治療を進めることはできません。
マリヤ・クリニックでは、治療の会や様々な企画を通して患者さん同志やスタッフとの個人的交流の機会を提供しています。他の患者さんの体験や治療経過を知ることは、健康の自主管理に非常に有効です。
カウンセラーによる初回無料カウンセリングやコミュニケーション講座、乳幼児栄養相談・講習会、栄養講座、その他患者さん向けに研修の場を提供しています。
待合室には、4人用テーブル、子供用のコーナーや絵本、大人用の貸出図書があり、自閉症や精神的な症状を持った方や諸事情のある方向けの特別待合室も整備しております。感染症の方向けには、それぞれ別に待合室が用意されており、クリニックに来て感染した、ということがないように配慮されています。
本の出版、雑誌への投稿・取材、クリニックニュース、ホームページを通して私達の治療の内容をお知らせしてきました。今後も、医学論文なども含めて啓発していく予定です。