発達障害、および自閉症の原因として当院では以下の可能性を捉え、治療をしております。 これらの検査により、治療の経過と改善状況を明確に捉えられます。
ただ、これらの検査を希望されない場合には、当院としては治療ができませんので、ご了解ください。
ペプチド (検査名:ペプチド検査)
タンパク質、特にカゼイン(乳製品に含まれるタンパク質)とグルテン(麦に含まれるタンパク質)の消化酵素が先天的に少ない体質では、それらの未消化物が腸壁から血液中に侵入する割合が多くなります。それらのペプチドは共に分子量が約500以下と小さく、ヘロインやモルヒネと分子構造が似ており、腸管から血中へと移行し、脳関門を通過し脳内に到達すると、脳の鎮静受容体と反応し似た働きをするので、脳に影響を与え、GABAの働きを抑制し、ドーパミンの分泌を促すことがわかっています。これらのペプチドが血液に混入していないか尿を調べ検査します。
腸内環境の悪化 (検査名:OAT有機酸検査)
有害な菌のなかには、クロストリヂウムがあげられ、ドーパミンやノルアドレナリンに類似した神経伝達物質を作り出すものがあります。酵母菌は腸内で集合体を作ると、腸壁に付着し腸壁を損傷する酵素を分泌します。腸壁に損傷があると、遅発型の食物アレルギーを誘発する原因となり、またペプチドの混入も頻繁に起こり得るなどして脳内に到達し脳の興奮を引き起こす原因となると考えられます。また、酵母菌の中でカンジダ菌はアラビトースという糖を産生し、この糖は膵臓にダメージを与え、低血糖症などの原因となることが知られています。
IgGアレルギー(遅発型アレルギー) (検査名:IgG検査)
酵母菌やカンジダ菌といったカビは菌糸を腸壁に伸ばし、分泌した酵素などによって腸壁が損傷することがあります。そのような損傷した部位から、大きな分子の未消化物が血液中へ吸収され、遅発型の食物アレルギーを誘発する原因となることが分かっています。このアレルギーは脳にも影響を与えると言われており、うつ症状や精神症状の一因となることが考えられています。
有害ミネラル (検査名:有害ミネラル検査)
発達障害の身体には通常の人に比べて有害ミネラルの濃度が高く、必須ミネラルの濃度が低いことがあげられております。これらのミネラルはからだの代謝、神経伝達物質の生成や調整、神経の働きにも関与するものが多く含まれております。これらのミネラルは血液検査では表示しにくく、毛髪検査でその動向や有害ミネラルの検査を行うことができ、神経症状の原因と推測できるときには、食事治療やキレート療法を行いながら、治療を行います。
頭蓋骨の形状異常と血流不全
出産時その他の原因で頭頂部が変形したままになっており、血流その他の不全が見られる場合があります。患者に合わせたマッサージなどが有効な場合もあります。
なお、これらの治療により改善が見られた方もおりますが、全ての方に改善を約束できるものではありません。予めご了承下さい。
自閉症の治療費について
治療の費用については、治療期間はおよそ2年くらいかかるとお考え頂く必要があり、費用も出来るだけ安くしたほうが良いと考えています。一般的な治療で用いる液状亜鉛は高額であることから、クリニックがお勧めする(ケンビ)のものをお勧め致します。
治療費の詳細については、診察の際にお聞き頂くか、管理栄養士等にご相談ください。